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NO.261

爆発:トレーラー、走行中に 雑貨店半壊、6棟被害-群馬

■■ ESHの解決策
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                          2010.8.18 No.261

企業の環境&安全衛生、ISO14001、OHSAS18001の担当者、管理責任者を
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◆ご挨拶

立秋も過ぎ暦の上では秋に入りましたが、相変わらずうだるような暑さが続い
ています。

夏休みは故郷でのんびりと過ごされて、今週から仕事始めという方も多いので
はないでしょうか?

我が家も夏休みを利用して、海水浴に出かけたいと考えていたのですが、あま
りにも暑くて、屋内施設で遊んだり映画を観て過ごしました。

これから徐々に暑さも和らぎ過ごしやすくなりますが、夏の疲れが出やすい時
期でもあります。くれぐれもご自愛ください。 (門)

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■環境不祥事の教訓

◆焼却灰:日本製紙富士工場から市街地に「健康影響なし」/静岡 (8/6)

富士市蓼原の日本製紙富士工場で4日夜、焼却灰の一部が約5キロ北東の市街
地に飛散する事故があった。同工場が5日、発表した。

同工場によると、焼却灰は消石灰と同じ水酸化カルシウムが主成分で、飛散量
は数十キロ。健康への影響はないと説明している。同市役所には5日朝までに
「車に灰がかかった」などの苦情が約40件寄せられた。

同工場によると、4日午後6時20分ごろ、古紙の搾りかすを焼いた灰と排ガ
スを分離する設備に灰が詰まっているのを社員が確認。灰の除去を始めたとこ
ろ、同40分ごろ、高温の灰が噴出した。散水し午後7時ごろ、収まったが、
灰は一時、高さ約70メートルまで噴き上がったという。けが人はなかった。

◆解説

この事故に対して富士市はインターネット上に次の広報を出しました。灰の安
全性/危険有害性に関する記述が曖昧で住民の健康被害懸念への情報が不足し
ていると考えられます。

【日本製紙 富士工場富士における灰の飛散事故について】

8月4日午後6時40分ごろ、富士市蓼原にある日本製紙株式会社 富士工場
富士において灰が飛散する事故がありました。

ボイラーの故障により、集塵機で回収した灰が噴出し、灰は一時70メートル
ほどの高さまで吹き上がりました。飛散した範囲は北東方面におよそ5キロに
わたって広がり、周辺の住宅地に飛散しました。

飛散した灰は多少刺激がありますので、直接手で触れるなどの対応はなるべく
控えるようにしてください。

灰の堆積等によって被害を受けた方は市役所環境保全課までご連絡ください。

また、別の記事では次のとおり状況が記されています。

同工場によると、4日午後6時20分ごろ、焼却炉内の焼却灰を分離する装置
「サイクロン」の下部が詰まっているのを作業員が発見。点検口から灰を除去
しようとしたところ、高温の灰が急激に噴き出た。一時は70メートルほどの
高さまで噴き上がったという。

水をかけて焼却炉を緊急停止した結果、午後7時ごろに噴出は止まった。飛散
した灰は多くて100キロ程度とみられ、同工場は飛散した灰を清掃するとと
もに、周辺住民に事情を説明した。

さらに、別の記事には次のような記載もあります。

同社は、清掃車両で道路に飛散した灰の除去作業に当たる一方、市民からの苦
情対応に負われた。

この事故は焼却炉の排ガス処理用のサイクロンの閉塞が原因のようですが、集
塵機、スクラバーなど排ガス処理装置のトラブルは広範囲に被害が及ぶ可能性
を有しています。

排ガス処理装置について、日常の保守管理と緊急事態対応の強化が期待されま
す。

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■労働災害の真相

◆爆発:トレーラー、走行中に 雑貨店半壊、6棟被害-群馬 (8/5)

5日午前1時半ごろ、群馬県玉村町上福島の県道で、走行中の大型トレーラー
のコンテナ部分が爆発した。吹き飛んだトレーラーの扉が雑貨店に直撃して半
壊したほか、爆風で住宅など6棟のガラスが割れるなどし、住人の無職男性
(70)が、倒れたふすまで顔に軽傷を負った。運転していた男性(59)に
けがはなかった。

県警伊勢崎署によると、トレーラーは最大積載量30トンで、コンテナ(長さ
約12メートル、高さ約2.8メートル)に建設重機、ガソリン給油機、機械
部品などを積んでいた。前橋市から横浜港に向かう途中だったという。可燃性
の積み荷が何らかの原因で爆発したとみられる。

現場は、北関東自動車道前橋南インターチェンジの南東約2.5キロの住宅地。
近くの男性会社員(42)は「ドカーンという音と、ドドドという振動がし、
トレーラーから煙が出ていた」と言う。玄関や居間のガラスが割れた女性(8
7)は「家の中が割れたガラスだらけで……」と話していた。

◆解説

この事故は、テレビのニュースなどで大きく報じられましたので、ご存知の方
も多いと存じます。

ガソリン給油機などを積載していたとのことで、残留していたガソリンに引火
したものと考えられます。

コンテナの容量は80m3程度と考えると、80m3を爆発下限界に達するガソリ
ンの量は6リットル程度と算出できます。
(ガソリンの爆発下限界1.4%)

コンテナという密閉空間において、輸送していた重機や給油機に数リットルの
ガソリンが残留し蓋などにより密閉されていなければ、着火源には接触火花な
ども考えられ、起こりうる事故となります。

残留した揮発性溶剤による爆発事故は数多く、空気や水による置換や密閉を徹
底したいものです。

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◆本日発行「ESHエキスパート」の記事紹介

■今日の言霊

臆病者は尋ねる。「それは安全か」
世論は尋ねる。「それは受けがいいか」
品格を備えた人は尋ねる。「それは正しいか」

■新着情報

・「大気汚染防止法及び水質汚濁防止法の一部を改正する法律」の一部施行

■環境不祥事の教訓

 より詳細な解説と参考事例紹介

■労働災害の真相

 より詳細な解説とベストプラクティス紹介

■環境事故・ニュースレポート

 全国の事故・事件情報7件

■不法投棄関連情報

 全国の不法投棄関連情報2件

■労働災害レポート

 全国の労働災害・書類送検情報10件

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