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NO.262

静岡・清水第八中誤廃棄:廃水槽にPCB/静岡

■■ ESHの解決策
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                          2010.9.1 No.262

企業の環境&安全衛生、ISO14001、OHSAS18001の担当者、管理責任者を
支援するサポーターメールマガジン

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◆ご挨拶

9月に入っても厳しい暑さが続いています。気象庁によると9月も30℃を超
える日が続くということで、涼しい風にホッと一息つくのはまだしばらく先に
なりそうです。夕立さえも恋しい今日この頃です・・・。

暑いとついつい冷たい物に手が伸びがちですが、この猛暑に定番アイス「ガリ
ガリ君」が爆発的に売れまくり、品薄状態が続いているそうです。製造会社の
赤城乳業では異例の「お詫び」を発表するほど。我が家でも娘が大好き(特に
ソーダ味)で何本かストックしているのですが、そこまでの売れ行きとは・
・・。ちなみに昨年の売上げは2億5500万本という大ヒット商品です。

ガリガリ君は昭和56年、遊びに夢中の子供でも食べられるかき氷として生ま
れたそうですが、パッケージに描かれているオリジナルのガリガリ君は「汗が
泥臭い、田舎臭い」と特に女性から不評のため平成12年にアニメ風に変えたと
ころ、年間の売上げが初めて1億本を突破したそうです。(門)

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◆お知らせ

月刊誌「環境ビジネス」10月号の次の記事に弊社の黒崎が協力しています。

大気汚染防止法・水質汚濁防止法改正「環境安全管理見直しのポイント」

弊社が支援するNPO法人国際環境・安全衛生ガバナンス機構による環境安全コン
プライアンス研修についても紹介されています。

是非ともお読みください。

http://www.kankyo-business.jp/magazine2010/201010.html

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■環境不祥事の教訓

◆静岡・清水第八中誤廃棄:廃水槽にPCB/静岡 (8/27)

静岡市立清水第八中学校で起きたPCB(ポリ塩化ビフェニール)の誤廃棄問
題で、市教委は26日、廃棄物を処理した業者の敷地にあった廃水槽から、廃
棄物処理法の基準を6.6倍上回るPCBを検出したと発表した。敷地外部へ
の流出の心配はなく、業者の従業員らに健康被害もないという。

同校では7月、PCBを含んだ蛍光灯機器67個をほかのゴミと一緒に捨て、
産廃業者2社が処理していた。市教委によると、このうち静岡市内の1社で2
5日、廃水処理施設の水質調査を実施したところ、廃水槽の水から1リットル
あたり最大0.2ミリグラムのPCBが検出された。基準値は0.03ミリグラ
ム。廃水が敷地外に漏れた様子はないという。

もう1社からはPCBは検出されなかった。市では今後、廃水槽にあるドラム
缶約80本分の廃液を保管し適切に処分する方針。

◆解説

静岡新聞によれば、市がPCB廃棄物の管理手順書に基づき同校の保管状況を
調査中、保管場所に廃棄物がないことに気付き、調べたところ、PCBを含む
安定器やコンデンサーなど計約60個が、7月末、誤って他の大型ごみととも
に市内の産廃業者に処理を依頼していたことが判明した、とのことです。

ご存知のとおり、PCBについては、保管に当たっては、廃棄物処理法に基づ
く特別管理産業廃棄物保管基準に従い、飛散や流出の防止策を講じることが求
められ、2016年までの段階的処分が義務づけられています。

記事からは、市には手順書があり、市の職員は十分な知識があったようですが、
残念ながら中学校の職員には理解されていなかったようで、教育訓練の重要性
が理解できる事例です。

ISO14001「4.4.2力量、教育訓練及び自覚」では、著しい環境影響の原因とな
る可能性を持つ作業に対しては、教育、訓練または経験に基づく力量を持つこ
とを求めていますが、多くの組織では”力量”について十分な検討がされてい
ません。

廃棄物処理法に関連する業者委託管理も、本ケースのように法令を熟知し適切
に対応しないと著しい環境影響を及ぼす可能性があります。

貴組織の廃棄物委託担当者は十分な力量をお持ちでしょうか。

★業者委託管理のベストプラクティスとマニフェスト伝票保管に関する法令を
「ESHエキスパート」で詳述しています!

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  ☆【ESHエキスパート】は大手ISO審査機関に審査員教育用資料として
   採用されています。

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■労働災害の真相

◆県職員の自殺は公務災害 月30日出勤でうつ病と認める/長崎(8/12)

地方公務員災害補償基金長崎県支部は6日付で、同県平戸市の県平戸農村整備
事務所の技師、Sさん(当時28歳)が06年9月に自殺したのは、月100
時間超の時間外勤務で発症したうつ病のためだとして、公務災害と認定した。

県職員労組によると当時、同事務所の正職員は4人。Sさんは05年に赴任し
農道工事などを担当していたが、用地買収のトラブルなどがあったという。

Sさんはパソコンに勤務時間を記録しており06年1月以降、月100時間超
の時間外勤務が続き、最高は3月の207時間だったが、県の時間外勤務命令
簿には大半が記載されていなかった。Sさんは5月に睡眠薬の副作用で入院。
5日後に復帰したが8月は出勤日数30日、時間外勤務168時間となり9月、
平戸市内の職員寮で自殺。遺族が07年、公務災害認定を請求していた。

県人事課はパソコンの記録内容を全面的に認め「命令簿が実態を反映していな
かった。管理職に改善を徹底させる」とした。

◆解説

厚生労働省では、「当面のメンタルヘルス対策の具体的推進について」(平成
21年3月26日付け基発第0326002号)と題する通達を出しています。

http://www.jaish.gr.jp/anzen/hor/hombun/hor1-50/hor1-50-22-1-0.htm

その中では、メンタルヘルス、過重労働、自殺予防をキーワードとして、メン
タルヘルスケアに取り組んでいる事業場の割合を50%以上とすることを目標に
労働基準局長に指導の強化を求めています。

一方で、メンタルヘルスに重要な役割を果たす管理職や職長は膨大なデスクワ
ークに追われ、部下のケアが十分とはいえない現状があります。

厚生労働省発行のパンフレット「職場における心の健康づくり」では、管理監
督者による部下への接し方で最も重要なことは、”いつもと違う”部下の様子
を見出すことだとして、次の例を挙げています。

「いつもと違う」部下の様子

○ 遅刻、早退、欠勤が増える
○ 休みの連絡がない(無断欠勤がある)
○ 残業、休日出勤が不釣合いに増える
○ 仕事の能率が悪くなる。思考力・判断力が低下する
○ 業務の結果がなかなかでてこない
○ 報告や相談、職場での会話がなくなる(あるいはその逆)
○ 表情に活気がなく、動作にも元気がない(あるいはその逆)
○ 不自然な言動が目立つ
○ ミスや事故が目立つ
○ 服装が乱れたり、衣服が不潔であったりする

詳細は次のサイトをご確認ください。

http://www.jaish.gr.jp/information/2009mental_health_relax.pdf

うつや自殺の予備軍はすべての職場に存在する可能性があります。管理監督者
(上司)の適切な対応で早目のケアを心掛けたいものです。

★この事故に関連する法規制を「ESHエキスパート」でご紹介しています!

【ESHエキスパート】 → http://www.esh.co.jp/expert.html

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◆本日発行「ESHエキスパート」の記事紹介

■今日の言霊

ミッション(使命)・パッション(情熱)・アクション(行動)

■新着情報

・オゾン層保護対策推進月間の取組について

・第61回全国労働衛生週間リーフレット

■環境不祥事の教訓

 より詳細な解説と参考事例紹介

■労働災害の真相

 より詳細な解説とベストプラクティス紹介

■環境事故・ニュースレポート

 全国の事故・事件情報4 件

■不法投棄関連情報

 全国の不法投棄関連情報2件

■労働災害レポート

 全国の労働災害・書類送検情報12件

【ESHエキスパート】 → http://www.esh.co.jp/expert.html

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