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NO.356

産廃中間処理施設:「白い煙」で作業員7人倒れ1人重体/広島

■■ ESHの解決策
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                          2014.8.6 No.356

企業の環境&安全衛生、ISO14001、OHSAS18001の担当者、管理責任者を
支援するサポーターメールマガジン

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◆ご挨拶

うだるような暑さが続いています。海水浴や川遊びなど水辺のレジャーが真っ
盛りですが、水の事故には十分に注意しなければなりません。

事故で多いのが、洋服を着た状態で溺れるケース。慌てず、水に浮いて呼吸を
確保し、救助を待つ「着衣泳」が有効で、「ウイテマテ(浮いて待て)」を合
言葉に小学校などでは講習が盛んに行われ、これを習った中学生以下の生存率
が上昇したとの報告もあります。

先日も、伊豆の海で20時間40キロ流され助かった人がいましたが、これも
「ウイテマテ」だったとか。

「ウイテマテ」は、あおむけに浮かび、力を抜いて両手両足を広げ、手は水面
より下にし、あごを上げて真上を見る姿勢で呼吸を確保します。ペットボトル
やバッグがある場合は胸に抱えて浮き具代わりにするとよいそうです。

大人世代はあまり馴染みがないかもしれませんが、頭に入れておくといざとい
うときに役に立つかもしれませんね。(門)

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☆お知らせ

ESHエキスパートは毎月第1,3水曜日に発行しておりますが、夏季休業との兼
ね合いで、次号は8月22日(金)の発行とさせていただきます。予めご了承
ください。

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読者の皆様、いつもメルマガのご愛読ありがとうございます。

当メルマガはこれまで「まぐまぐ」「メルマ」などの無料配信スタンドを利用
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様にはご迷惑をお掛けしておりました。

そこで今後、自社配信に変更することにいたしました。

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■環境不祥事の教訓

◆中国昆山の自動車部品工場、安全基準違反が爆発の原因=新華社(8/4)

新華社は4日、週末の爆発で多くの死傷者が出た中国江蘇省昆山市の自動車部
品工場について、安全基準違反が爆発事故を引き起こしたとの見方を示した。
責任の一端は、工場運営会社の会長や現地の規制当局にあるとしている。

昆山中栄金属製品の工場で2日発生した爆発の死者は少なくとも75人、負傷
者は185人となった。

現地政府は、粉じんが飛散したエリアでの引火が、爆発の原因との見方を示し
ている。

昆山中栄は、米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)など自動車メーカー
向けにアルミホイールを研磨する作業を手掛けている。新華社は政府の調査を
引用し、危険物の管理が不適切だったうえ、換気や粉じん除去を行う適切な装
置もなかったと伝えた。

報道によると、工場は粉じんに関する過去の警告を無視し、火災時に備えた適
切な装備もなく、安全対策の従業員訓練も行われていなかった。

新華社によると、中国の安全生産監督管理局高官は「極めて深刻な職務怠慢」
があったと指摘した。

昆山市の当局者や昆山中栄からのコメントは得られていない。

GMは3日、中国の主なサプライヤーに対し、部品の代替調達先を模索するよ
う求めたと明らかにした。昆山中栄と提携関係にある企業から部品を調達して
おり、昆山中栄との直接的な取引はないとも表明していた

上海にいるGM広報担当者は、直接取引のないサプライヤーの工場運営に対し
て、GMが安全性審査を実施していたかどうかの情報はないとした。

新華社によると、昆山中栄の幹部2人の身柄を当局が拘束。習近平国家主席は
徹底的な調査を指示した。
(ロイター)

◆解説

チャイナ・リスクは、経済や食の安全にとどまりません。

企業にとっては、CSRや事業継続の観点からもサプライヤーの管理は重要で
す。近年では多くの企業がサプライヤー監査を強化していますし、EICC
(電子業界行動規範)など業界の行動規範なども利用されています。

その監査項目は、EHS及びLEです。

Environment:環境
Health & Safety:安全衛生
Labor:労働
Ethics:倫理

環境に関する監査内容は、マネジメントシステムや改善の成果より企業リスク
としての環境マネジメントやコンプライアンスが中心です。

多くの国内企業が実施している「ISO14001の認証取得をしていれば良い」とい
うのみでは不十分で、国内外のサプライヤーに対してCSRや事業継続の観点
から管理や監査が必要な時代と言えます。

★サプライヤー環境監査のベストプラクティスを「ESHエキスパート」でご紹
介しています!

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  ☆【ESHエキスパート】は大手ISO審査機関に審査員教育用資料として
   採用されています。

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■労働災害の真相

◆産廃中間処理施設:「白い煙」で作業員7人倒れ1人重体/広島 (7/24)

24日午後3時ごろ、広島県北広島町新氏神の産業廃棄物中間処理施設「喜楽
鉱業広島総合工場」で、従業員から「白い煙が出て数人が倒れた」と119番
があった。北広島町消防本部と県警山県署によると、20~50代の男性作業
員7人が広島市内の病院に搬送され、1人が意識不明の重体で3人が重症、3
人が軽症。7人は廃油を油や固形物に分別するなどの作業中だった。何らかの
原因で硫化水素ガスが発生した可能性があり、詳しい状況を調べている。

山県署などによると、同施設には複数の工場があり、7人は当時、施設に持ち
込まれた廃油などを油や固形物に分別し、焼却しやすくするための工場で働い
ていた。事故があった頃は、ドラム缶に入った数種類の廃棄物を重機で「ピッ
ト」と呼ばれる大型容器(深さ約4メートル)に流し込む作業をしていたが、
突然1人が倒れ、助けに向かった3人が次々と倒れたという。現場には有毒ガ
スが発生していた。

施設関係者によると、この工場の内外で、重体などの7人を含む12人が作業
をしていた。「全員が有機溶剤用の防護マスクと防じんマスクを着用してい
た」としている。

北広島町はこの事故を受けて、工場周辺の住民約1万人に対し、町のケーブル
テレビ局を通じて、事故の発生と工場付近に近づかないよう連絡した。
(毎日新聞)

(続報)有毒ガス事故 処理工場を家宅捜索 重体の3人の意識戻る/広島

北広島町の産業廃棄物中間処理工場「喜楽鉱業広島総合工場」で有毒ガスが発
生、従業員7人が倒れた事故で、山県署は25日、業務上過失傷害の疑いで工
場を家宅捜索するとともに、現場検証を行った。7人のうち3人が重体となっ
ていたが、いずれも意識を取り戻した。

同署はガスが発生したとみられる鉄筋コンクリート製の容器「ピット」の中身
を分析し、ガスの発生原因を調べる。安全管理に関する書類なども押収。作業
工程に問題がなかったか、工場関係者から事情を聴いている。

事故は24日午後3時ごろ起きた。従業員らが廃油や汚泥が入ったドラム缶を
フォークリフトでピットに移し替えていた際、有毒ガスが発生したとみられる。

北広島消防本部などによると、建物内には10個のピットがある。発生から約
1時間20分後の16時15分に、有毒ガスが発生したとみられる第8ピット
付近で、30ppmの硫化水素を検出したという。
(msn産経ニュース)

◆解説

注目すべき点は次の箇所です。

・突然1人が倒れ、助けに向かった3人が次々と倒れたという。
・「全員が有機溶剤用の防護マスクと防じんマスクを着用していた」
・発生から約1時間20分後・・・・30ppmの硫化水素を検出したという。

同社のHPによれば、廃油の中間処理施設のようですので、有機溶剤用の防毒
マスクを着用していたのでしょうが、発生したのは硫化水素でマスクの効果が
なかったのだと推察されます。

中間処理施設で硫化水素中毒が発生する事故は頻発していますので、そのリス
クを事前に考慮しておくことが必要だったと考えられます。

業務上過失傷害の疑いで捜査する際のポイントは、予見可能性と回避可能性が
あったか否かですが、同業他社での事故事例は予見可能性があったと判断され
る可能性も高いと思います。

同業他社の事例に対してリスクアセスメントを実施し、予防的対応を講じるこ
とが重要です。

産廃処理ということで、硫化水素発生の可能性が避けられないのであれば、ガ
ス検知器や空気呼吸器の常備も必要だったかもしれません。

同業他社の事例を有効に活用したいものです。

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★環境・安全衛生のリスク察知感性と解決策の提示力を高める

◆本日発行「ESHエキスパート」の記事紹介

■今日の言霊

  「愛」の反対語は「無関心」である

■新着情報

 ・ISO/DIS14001:2014ドラフトスタンダードの発行
 
 ・ISO/CD 45001:2014(OHSMS)コミッティドラフトの発行
 
 ・「労働災害のない職場づくりに向けた緊急対策」について

■環境不祥事の教訓

 より詳細な解説と参考事例紹介

■労働災害の真相

 より詳細な解説とベストプラクティス紹介

■環境事故・ニュースレポート

 全国の事故・事件情報 8件

■不法投棄関連情報

 全国の不法投棄関連情報 1件

■労働災害レポート

 全国の労働災害・書類送検情報 24件

■海外事故情報

 海外の事故情報 2件

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