無料メールマガジン詳細

NO.528

立体駐車場 点検の作業員挟まれ死亡 東京・中央区のビル地下

■■ ESHの解決策
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2021.10.6 No.528

企業の環境&安全衛生、ISO14001、ISO45001の担当者、管理責任者を
支援するサポーターメールマガジン

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◆ご挨拶

2020年3月に開設したYouTubeチャンネル「安全衛生アカデミー」のチャンネル
登録者数がこのたび2,000人を達成いたしました。これもひとえにメルマガ読
者様をはじめとした多くの皆様のご支援の賜物と心より感謝しております。

約1年半でお届けした動画数は約180本、労働災害の真相、労働安全衛生法や
リスクアセスメントの解説、ISO45001の理解、名著に学ぶ安全衛生、等々
いくつものシリーズが誕生しました。

私は主に編集を担当しておりますが、安全衛生アカデミーを開設するまでは
プライベートでもほとんどYouTubeに触れることがなかったため、YouTubeとは
何ぞやを理解するところから始め、まさに試行錯誤の日々でした。特にサムネ
イルを作成するうえでは、どうしたら動画の内容を効果的に伝えられるか苦心
しております。

ご視聴いただいた皆様からの高評価やコメントは大きな励みとなっております。
これからも精進してまいりますので、引き続きよろしくご支援のほどよろしく
お願いいたします。(門)

 

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◆無料!!! オンラインイベント2件 弊社黒崎が登壇します

■ビューローベリタスジャパンウェビナー
事故事例から学ぶ労働安全衛生マネジメントとISO45001の活用

日時:2021年10月20日(水)13:30~16:00
会場:オンライン(Web会議システムZoomを使用しLIVE配信)
定員:500名【申込締切10月15日(金)】

詳細はこちら
https://service.bureauveritas.jp/Seminar-Training/course.php?type=1&cid=614

■リスクアセスメント推進大会2021あいち

日時:2021年11月29日(月) 13時30分~16時00分(開場12時30分)
会場:日本特殊陶業市民会館フォレストホールまたはオンラインライブ配信
主催:愛知労働局(「安全はマネジメント」の著者 濱田勉氏所属)

詳細はこちら
https://jsite.mhlw.go.jp/aichi-roudoukyoku/jirei_toukei/anzen_eisei/RA_forum2021.html

 

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◆満足度94%【2021年後期】オンラインセミナーご参加者受付中!

企業の労働安全衛生スタッフのスキルアップを図るオンラインセミナー「安全
衛生アカデミー」を後期も開催します。

上期には、51名が参加され、94%の満足度を頂戴することができました。(6段
階中の「非常に満足」と「満足」の割合)

ご参加いただいたのは、次の方々です。
・製造業の安全衛生(EHS)スタッフが約9割
・半導体、製薬、食品、自動車、機械、化学、金属、産業資材など
・本社/ホールディングスの方が約3割、事業所の方が約7割
・日本企業の方が約8割、外資系企業の方が約2割
・コンサルタント、ISO審査員の方が約1割
・個人で自費参加の方も多数

【後期日程】
10月22日:リスクアセスメントのレベルアップ
11月26日:マネジメントシステム/ガバナンス
12月17日:労働安全衛生法と順守評価手法
1月21日:リスクベース監査・パトロール
2月25日:事故調査・根本原因分析
3月18日:グローバルレベルの安全衛生管理手法

・6回シリーズでも単発でも受講可能です。
・ご都合が合わない場合、録画視聴も可能です。

受講者の声や費用などの詳細は次のサイトをご覧ください。

https://peraichi.com/landing_pages/view/gfrsv

さらにパワーアップしてご提供しますので、是非ともご参加ください。

 

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■環境不祥事の教訓

◆基準超の有害物質検出 市が水質、土壌調査着手 北上・流通基地衛生処理
施設敷地内/岩手 (9/29)

北上市は28日の市議会全員協議会で、同市流通センターの流通基地衛生処理セ
ンター解体事業で、敷地内に残されていた固形物質から土壌環境基準値を超え
る鉛、ヒ素等の有害物質が検出されたことを明らかにした。市は地下水や井戸
水の水質調査、検査に入り、近く土壌汚染状況調査にも着手。周辺への影響の
有無を調べ、速やかな処分を図る。

同センターは1980年運用開始。流通センター立地企業の下水を処理するコミュ
ニティ・プラント(合併処理浄化槽)として30年余り活用された。2021年4月
からは公共下水道に接続され役割を終え、解体に向けた地質調査でセンター敷
地内に固形物質が埋設されていることが判明した。

固形物質は下水処理で発生した汚泥を濃縮・脱水後に残ったもので、「脱水
ケーキ」と呼ばれる。総量は深さ2.6メートルで234立方メートルと推定される
が、さらに深い地点にまだ埋設されているとみられ全体的な量は不明。簡易的
な成分分析の結果、鉛やヒ素の有害物質は場所によって濃度にばらつきがあり、
現時点で周辺土壌に影響を及ぼしているか分かっていない。市は今後、精密な
調査をしていく。

センターが運用開始後、1991年4月までに発生した「脱水ケーキ」を敷地内に
埋設していたとみられる。その後は汚泥のまま北上地区広域行政組合の衛生処
理場(同市成田)に搬出され、適正に処理されている。

市は敷地内の地下水の水質調査を行い、周辺への影響を確認。センター半径
500メートル内の井戸水利用状況も調査し、利用者の井戸水水質検査を実施す
る。地下水水質調査は10月上旬に、井戸水水質検査は同中旬に結果が判明する
見込み。

センターの敷地面積は3146平方メートル。市はこのうち180平方メートルで
土壌汚染対策法に基づく土壌汚染状況調査に入るが、状況によって調査範囲を
広げる。緊急的調査のため、予備費の活用も検討。10月には着手し、調査期間
は4カ月要する見込み。

市の阿部英志都市整備部長は「市民の皆さんにご心配をおかけし申し訳ない。
一刻も早く調査を完了し、結果が判明次第、脱水ケーキの処分へ速やかに作業
を進めていきたい」と説明した。
(岩手日日新聞)

◆解説

20年程度前までの話とは言え、市の施設で脱水ケーキ(汚泥)を場内処理
(埋め立て)していたとは驚きですね。

10年以上にわたり場内処理をしていた事実はわかっていた筈ですが、施設を
廃止し解体するための調査に至るまで明らかにされなかったことは問題です。

世界のGDPにおける日本のGDPの比重は、1994年には17.9%を占めていましたが、
2020年には6%に落ち込み、世界経済での日本の存在感がこの四半世紀で
3分の1に縮小したとのことです。人口減少も進み経済の縮小により、今後も
廃止や解体される施設が増えることは自明です。

施設の廃止の際に過去の「負の遺産」が明らかになったとしても、資金難で
修復費用が捻出できない事態が懸念されます。

環境債務や資産除去債務として、資金に余裕があるうちに「負の遺産」への
対応を考慮することが重要です。

その前提として、ISO 14001における「環境側面」の特定では、事業所内の
「負の遺産」を明確にすることも重要だと認識してください。

★環境債務の事例とその関連する法令を「ESHエキスパート」でご紹介してい
ます!

【ESHエキスパート】 → https://www.esh.co.jp/expert.html

☆【ESHエキスパート】は大手ISO審査機関で審査員教育用資料として
採用されています。

 

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■労働災害の真相

◆立体駐車場 点検の作業員挟まれ死亡 東京・中央区のビル地下 (9/30)

30日昼前、東京・中央区にある高層ビルの地下で、立体駐車場の点検作業を
していた40代の作業員の男性が機械に体を挟まれて死亡した。

警視庁は立体駐車場の装置が何らかの原因で点検中に作動したとみて調べてい
る。

警視庁などによると、30日午前11時40分ごろ、中央区京橋にある高層ビ
ルの地下2階で、「作業をしていた人が挟まれた」と警備員から119番通報
があった。

警察官や消防隊員が駆けつけたところ、40代の作業員の男性が立体駐車場の
機械に胸などを挟まれていて、意識不明の状態で病院に搬送されたが、まもな
く死亡した。

男性は当時、もう1人の作業員とともに立体駐車場の装置を停止させたうえで、
内部の点検作業をしていたということである。

警視庁は装置が何らかの原因で点検中に作動したとみて、当時の状況を詳しく
調べている。

現場はJR東京駅にほど近い、オフィスビルなどが建ち並ぶエリアである。
(NHK NEWS WEB)

◆解説

地下駐車場と言えば、本年4月にマンションの地下駐車場において二酸化炭素
中毒で4名が死亡した事故を思い出します。

本件は機械に身体を挟まれたとのことですが、なぜ停止したはずの装置が作動
したのかは不明です。

詳細や原因は不明ですが、機械のエネルギーを適切に遮断していれば防げた
事故で、ロックアウト・タグアウトが不十分だったことが推察されます。

適用される法令は、労働安全衛生規則第107条です。

(掃除等の場合の運転停止等)
第百七条 事業者は、機械の掃除、給油、検査、修理又は調整の作業を行う
場合において、労働者に危険を及ぼすおそれのあるときは、機械の運転を停止
しなければならない。(中略)
2 事業者は、前項の規定により機械の運転を停止したときは、当該機械の起
動装置に錠を掛け、当該機械の起動装置に表示板を取り付ける等同項の作業に
従事する労働者以外の者が当該機械を運転することを防止するための措置を
講じなければならない。

直近の「労働基準関係法令違反に係る公表事案」(ブラック企業リスト、2021
年9月30日版)には、331件の労働安全衛生法違反の書類送検事案が掲載されて
いますが、そのうち第107条は14件もあります。

このメールマガジンでもたびたび第107条事案を紹介していますが、同種の
災害は後を絶ちません。

電源を切り、札や錠を掛けることで大切な命が守れることを企業の文化として
定着させていただくことを切に願います。

 

この記事に関する解説は、YouTubeチャンネル「安全衛生アカデミー」でも
お伝えしています。どうぞご覧ください。

 

★弊社が推奨するKY(危険予知)の有効性を高める手法を「ESHエキスパー
ト」でご紹介しています!

【ESHエキスパート】 → https://www.esh.co.jp/expert.html

 

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★環境・安全衛生のリスク察知感性と解決策の提示力を高める

◆本日発行「ESHエキスパート」の記事紹介

■復活!今日の言霊

悪い政治家を議会へ送るのは、投票しない善良な市民達だ

■新着情報

・水質汚濁防止法による亜鉛含有量の規制強化

・大気汚染防止法施行令の一部改正:ボイラーの伝熱面積

・脳・心臓疾患の労災認定基準の改正・

・YouTube「安全衛生アカデミー」新着動画

■環境不祥事の教訓

より詳細な解説とベストプラクティス紹介

■労働災害の真相

より詳細な解説とベストプラクティス紹介

■環境事故・ニュースレポート

全国の事故・事件情報 3件

■労働災害レポート

全国の労働災害・書類送検情報 31件

 

【ESHエキスパート】 → https://www.esh.co.jp/expert.html

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のご意見やご要望をお待ちしております。是非ともお寄せください。

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【発行元】
環境ワークス株式会社
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発行責任者 黒崎

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