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NO.285

衛生処理組合の燃料化施設が全焼 東根・けが人なし

■■ ESHの解決策
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                          2011.8.24 No.285

企業の環境&安全衛生、ISO14001、OHSAS18001の担当者、管理責任者を
支援するサポーターメールマガジン

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◆ご挨拶

毎年恒例となった日テレ24時間テレビで女優の黒木瞳さんがタイの灯篭飛ばし
「コムローイ」を紹介していました。

今回は東日本大震災をうけて、タイの人々が被災地の復興と犠牲者の鎮魂を願
って、コムローイを飛ばしてくれました。被災者一人一人のメッセージが貼り
付けられたコムローイもありました。

8000個のコムローイが夜空に舞い上がり、ひとつひとつ小さく温かな光が夜空
に浮かび上がる姿は美しい天の川のようでした。

日本でも「灯篭流し」の行事が各地で行われますが、大切な人への想いを灯篭
に託して静かに見送る様はもの哀しくも風情があるものです。

この大震災において、世界から沢山の支援の手が差し伸べられました。

「被災者のために何ができるのか」

日本人である私たちが常に心に問いかけ、行動すべきであると強く感じた風景
でした。(門)

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■「ESHエキスパート」発行3周年記念キャンペーン 好評につき期間延長!

本メルマガの完全版の有料マガジン「ESHエキスパート」発行3周年を記念し、
8月末日まで期間を延長して初年度年会費30%OFFにてご提供いたします。

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詳細は次のサイトをご覧ください。

→ http://www.esh.co.jp/expert.html

なお、申込みページの「質問・ご確認事項など」欄に、必ず ”メルマガ読
者”とご記入ください。

【会員さまの声】

●大手外資系ISO審査機関の認証事業本部長T様より

弊社では「ESHエキスパート」を弊社審査員の力量向上のための教材としてEMS
/OHSMS審査員に配信し利用させていただいております。

「ESHエキスパート」では、毎月国内で発生している環境や労働安全衛生上の
事故事例をリアルタイムで紹介し、それらをマネジメントシステムの要素と関
連付けて洞察したコメントが掲載されております。

海外のリスクマネジメントにおいては、「Learn from lessons/過ちから学
ぶ」というコンセプトがあります。現実にどのような事業体でどのような事故
や災害が起き、何が原因であったのか・・・それだけにとどまらず、マネジメ
ントシステムを通じてどのような管理がされていればそれらが防げたのか・
・・を学ぶことにより、実際の審査の現場で審査員が潜在的なリスクを検知し、
それらに対して必要な管理策を瞬時にイメージできるようになり、審査員にと
って極めて有益な教材となります。

「ESHエキスパート」は、「Learn from lessons」という観点から、企業の内
部監査員のレベルアップにも十分利用できると考えます。

私は、個人的に「今日の言霊」をとても楽しみにしており、毎回、ほのぼのと
しながらも奥の深い言霊に多くの気づきをいただいています。

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■環境不祥事の教訓

◆衛生処理組合の燃料化施設が全焼 東根・けが人なし (8/10)

9日午前8時10分ごろ、東根市野田の東根市外二市一町共立衛生処理組合の廃食
用油燃料化施設から出火し、木造平屋約40平方メートルが全焼した。けが人は
いなかった。

村山署によると、施設では回収した食用油の廃油からバイオディーゼル燃料を
精製。同署は廃油を加熱して水分を除去する機械の周辺の燃え方が激しいこと
から、火元の可能性が高いとみて、原因を調べている。施設から黒い煙が出て
いるのを男性作業員が発見し、119番通報した。同組合によると、機械はタイ
マーで動いているという。
(山形新聞)

◆解説

バイオディーゼル・フュエル(以下BDF)は、植物由来のディーゼル燃料とし
て注目され、各地で製造されています。

石油とは違って、菜種油や大豆油、または廃天ぷら油などを原料とします。

BDFも燃やせばCO2を排出するという点では石油と同様ですが、原料となる
植物が光合成による生育の過程でCO2を吸収したものが、燃焼によって大気に
還元されたものであるため大気中のCO2増加に加担しない、つまり「カーボン
ニュートラル」と見なされます。

この「エコ」のイメージから利用されますが、意外と小規模なプラントで製造
されることが多いようです。

BDFの使用において邪魔なのが粘度で、油脂にメタノールと触媒(苛性ソー
ダ/カリなど)を加えてエステル交換反応を起こし、これに酸を加えて中和さ
せたうえで、脂肪酸メチルエステルとグリセリンに分離させます。

脂肪酸メチルエステルから水分と触媒を取り除き、蒸留処理でメタノールを除
去したのがBDFです。

廃食油10にメタノール2の反応で、BDFが10製造され、同時にグリセリ
ンが2副生します。グリセリンは利用価値が低く廃棄物として処理されます。

さて、この過程で問題が多いのは小規模事故に火災や環境対策が十分ではない
ケースが多いことです。

主として適用が考えられる法令は次のとおりです。

消防法 :BDF,メタノール,グリセリン,軽油
毒物劇物取締法:メタノール,苛性ソーダ/カリ
水質汚濁防止法:BDF,メタノール,苛性ソーダ/カリ,軽油
(事故時の措置)

自社でBDFを製造する場合はもちろん、BDFの購入や製造委託の場合も法
令や環境、防災対策を確認することが必要です。

★BDFが抱える多くの課題について「ESHエキスパート」で解説していま
す!

【ESHエキスパート】 → http://www.esh.co.jp/expert.html

  ☆【ESHエキスパート】は大手ISO審査機関に審査員教育用資料として
   採用されています。

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■労働災害の真相

◆日本原燃:期限切れ線量計で作業 ウラン濃縮工場の19人/青森 (8/2)

日本原燃(六カ所村)は1日、ウラン濃縮工場の作業員19人が、有効期限切
れの線量計を使って6日間、廃棄物管理などを行い、経済産業省原子力安全・
保安院から保安規定違反を指摘されたと発表した。作業員に放射線の影響はな
いという。

原燃によると、線量計は49台あり、年1回点検しているが、東日本大震災の
影響で点検が長期化し、点検前後の線量計が工場内に混在する状態となった。
しかし、管理文書に反映せず、6月30日に期限が切れたことに気付かないま
ま使用していた。

◆解説

身を守る計測機器について、OHSAS18001では、次のとおり要求しています。

4.5.1 パフォーマンスの測定及び監視

もし,機器がパフォーマンスの監視のため又は測定のために必要なら,組織は,
適宜,機器の校正及び保持の手順を確立し,維持しなければならない。校正及
び保守活動並びに結果の記録は,保持しなければならない。

これに対しOHSAS18002では、監視機器として、「例えば,サンプリングポンプ,
騒音計,有毒ガス検知器など」と記述しています。

また、「測定機器の校正状況が,使用者に明確に特定されるとよい。校正の状
態が分からない,又は校正不能と判明されているOH&S測定機器は使うべきでな
い。さらに,誤用を防ぐため,それらの機器を取り除いたり,はっきりとラベ
ルを貼ったり,札を付けたり,若しくは印を付けたりしておくとよい。」とも
記述しています。

審査において多いのがガス検知器の点検不良です。

センサー(セル)の寿命は、ガスの種類やメーカーにより異なりますが、6か
月から2年と示されています。

例えば酸素ガス検知器の場合、空気中で21%を示せたとしてもセンサー(セ
ル)の寿命期間を超えれば交換を求めているメーカーが大多数です。

「センサー(セル)の保証期間は何年ですか」と質問しても答えていただけな
いケースが多いのが実態です。

メーカーの取扱説明書からセンサー(セル)の保証寿命を正しく把握して手順
化する必要があります。

★酸素欠乏症の関係法令とベストプラクティスを「ESHエキスパート」でご紹
介しています!

【ESHエキスパート】 → http://www.esh.co.jp/expert.html

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★環境・安全衛生のリスク察知感性と解決策の提示力を高める

◆本日発行「ESHエキスパート」の記事紹介

■今日の言霊

 歴史は常に「リスクを取る者の味方」をする。

■新着情報

・汚染土壌の運搬に関するガイドライン(改訂版)」及び「汚染土壌の処理業
 に関するガイドライン(改訂版)」の公表について

・土壌汚染対策法に基づく調査及び措置に関するガイドライン改訂版 2011年

・全国労働衛生週間について

■環境不祥事の教訓

 より詳細な解説と参考事例紹介

■労働災害の真相

 より詳細な解説とベストプラクティス紹介

■環境事故・ニュースレポート

 全国の事故・事件情報 5件

■労働災害レポート

 全国の労働災害・書類送検情報 21件

★不祥事・災害事例の出典:明記のないものは毎日新聞

【ESHエキスパート】 → http://www.esh.co.jp/expert.html

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(2回/月:第一、第三水曜日発行)

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