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NO.377

追突事故:タンクローリーの塩酸流出、1人搬送 京都

■■ ESHの解決策
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                          2015.6.17 No.377

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◆ご挨拶

本格的な梅雨シーズンを迎え、蒸し暑い毎日が続いていますね。ここ数日、大
気の状態が非常に不安定になり、広い範囲で落雷や突風が発生しています。急
な雨にはくれぐれもご注意ください。

さて先日、愛知県の85歳の女性がマスターズ水泳の85歳~89歳女子50
mバタフライで日本新記録を樹立したとのニュースがありました。これは16
年ぶりの記録更新で、さらには今年この部門でバタフライを完泳したのは、全
国で2人のみという、本当にすごい記録なんだそうです。

余談ですが、先日、目下クロールを練習中の娘を連れて近くのプールへ出かけ
た際、私も泳げないため「あーでもない、こーでもない」と苦労していると、
ある男性(推定60代後半)が見かねていろいろと教えてくださいました。お
かげで娘は20mほど泳げるようになり、目標の25mまであと少しに迫るこ
とができました。

よくよくお話を伺ってみると、その方は81歳で、昨年は80歳以上クロール
部門で県の新記録を樹立されたとのこと。高校生相手に勝負を挑む姿は本当に
若々しくて、とても感動しました。

2014年度版の「首都圏白書」では、首都圏(8都県)でも15年をピーク
に人口が減少に転じると推計される一方、65歳以上は急増すると指摘されて
います。私も元気なお年寄りになれるよう体力維持に励みたいと思います。
(門)

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■環境不祥事の教訓

◆追突事故:タンクローリーの塩酸流出、1人搬送 京都 (6/10)

10日午前5時5分ごろ、京都市伏見区桃山町因幡の京都府道で、福井県越前
町の運送会社社員の男性(50)運転の大型トラックが、大阪府岸和田市の運
送会社社員の男性(39)運転の大型タンクローリー(14トン)に追突。タ
ンクローリーの後部が破損し、積んでいた塩酸約8500リットルのうち約6
500リットルが流出した。京都市消防局によると、近所に住む男性(36)
が手のしびれなどを訴え、病院に搬送されたが軽症の模様。気化したガスを吸
ったとみられる。

府警伏見署などによると、タンクローリーからは1時間半にわたり塩酸が漏れ、
消防局が大量の水をまくなどして作業に当たった。消防局は一時、近隣住民に
外出しないよう要請し、周辺は交通規制が敷かれた。近隣の二つの小学校が授
業の開始時間を遅らせたほか、私立保育所も各家庭での待機を促した。

塩酸は毒劇物取締法に指定される劇物。気化して人が大量に吸い込むと、呼吸
ができなくなり中毒死する。

現場近くに住む英会話教室経営のカナダ人(36)は「ドーンと音がし、外に
出ると周辺が白い煙に包まれていた。ツーンとした臭いがした」と話した。
(毎日新聞)

◆解説

仕事柄、普段からタンクローリーを見ると漏洩したらどうなるだろうと考えて
しまう私ですが、まさか現実になるとは、しかも塩酸のローリーで起こるとは
驚きです。

濃度は不明ですが、高く立ち昇る白煙をみれば、かなりの刺激臭が漂ったこと
が推察され、また、風向風速によってはさらに多くの被災者が出た可能性が考
えられます。

また、空気呼吸器を着用した消防隊員が確認できますが、カートリッジ式の防
毒マスクのみでは対応できなかったことでしょう。

多くの組織のEMSにおける環境側面の緊急事態では、部門単位の小規模の災
害のみで、ワーストケース(最悪の事態)が考慮されていませんが、その重要
性を示す事例です。

構内のみならず構外への影響を考慮した緊急事態対応とすることが期待されま
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■労働災害の真相

◆布団干そうとして ゴミ処理施設で男性転落死 (6/2)

東京都武蔵野市は1日、ゴミ処理施設「武蔵野クリーンセンター」(緑町)で
5月31日午前、男性従業員(24)が屋上の採光用窓を突き破って約8メー
トル下の床に転落、病院に搬送されたが間もなく死亡したと発表した。

男性は、市から業務の委託を受けた会社の従業員で、屋上で泊まり勤務に使う
布団を干そうとしていたという。誤って窓ガラスの上に乗ってしまったとみら
れる。
(読売新聞)

◆解説

「3階のトップライト(明り取り用のガラス)からプラットホームに転落し
た」との記事もありました。

Google Mapでは、その場所と思われる状況を確認することができましたが、平
面ではなく山形の窓(両流れ)の頂部に布団を干していてガラスの上に乗って
しまったようです。

もちろん、布団を干すなど考えてもいなかったと思いますが、本当に有り得な
い事故が起こるものです。

この事故は日曜日に発生しており、休日だからこそ天窓に布団を干そうと思っ
たのだと思いますが、設計時点でトップライト部を柵などで保護したり、屋上
を施錠して立ち入り禁止の措置を講ずるべきだったと考えられます。

休日に業者が単独で行う作業には細心の注意が必要だと警鐘を鳴らす事故です。

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◆本日発行「ESHエキスパート」の記事紹介

■今日の言霊

  人生とは矛盾と闘うもの

■新着情報

 ・改正労働安全衛生法「受動喫煙の防止」の施行

■環境不祥事の教訓

 より詳細な解説と参考事例紹介

■労働災害の真相

 より詳細な解説とベストプラクティス紹介

■環境事故・ニュースレポート

 全国の事故・事件情報 3件

■労働災害レポート

 全国の労働災害・書類送検情報 19件

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