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NO.303

<胆管がん>校正印刷会社の元従業員4人が死亡/大阪

■■ ESHの解決策
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                          2012.5.23 No.303

企業の環境&安全衛生、ISO14001、OHSAS18001の担当者、管理責任者を
支援するサポーターメールマガジン

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◆ご挨拶

一昨日の金環日食、皆さまはご覧になったでしょうか?今回のように広範囲で
観測できるのが932年ぶりということもあり、全国各地で大変な天文ショー
となりましたね。

残念ながら私は準備が間に合わずに見逃してしまいました。娘も登校中で見ら
れないだろうと思っていたら、班長さんがグラスを持ってきて何回か立ち止ま
って見せてくれたとのこと。なんて気遣いのできる班長さんだろうと感心して
しまいました。

2016年には全国的に部分日食が見られるとのことなので、そのときには是
非観察してみたいと思います。

そして、いよいよ東京スカイツリーが開業しました。こちらも大変な話題とな
っていますね。7月10日までの当日入場券は既に完売とのことです。しばら
くスカイツリーの話題でもちきりとなりそうです。(門)

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■「労働安全衛生マネジメントシステム レベルアップセミナー」の
特別割引きのお知らせ

6/21・ISOの審査登録機関であるBSIグループジャパンが標記セミナーを開催し、
弊社代表の黒崎が講師を務めます。

社内の「現場力の低下」や、急速に進むグローバル化のもと、OHSAS18001など
OSHMS/OHSMSに取り組む企業は多いものの、そのレベルは十分なものとは言え
ません。

そこで、グローバル企業のベストプラクティスも紹介し、OHSMSのあるべき姿
を解説するセミナーを開催することとなりました。

参加費用は、6,500円(税込)ですが、講師紹介特別枠として5,500円にて提供
いたします。

  日時:6月21日(木)13:30-17:00
  場所:虎ノ門琴平タワー 3階会議室

  お申込み → http://www.bsigroup.jp/OHSAS_pay_seminar

お申し込みの際に「ご意見・質問等」の欄に必ず”講師紹介”とご記入くださ
い。

ご参加をお待ちしております。

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★★★【重要】配信スタンド変更手続きのお願い★★★

読者の皆様、いつもメルマガのご愛読ありがとうございます。

当メルマガはこれまで「まぐまぐ」「メルマ」などの無料配信スタンドを利用
し、配信しておりました。しかし、無作為に広告が入ってしまうなど読者の皆
様にはご迷惑をお掛けしておりました。

そこで今後、自社配信に変更することにいたしました。

つきましては、大変お手数ですが、次のサイトより登録のお手続きをお願いい
たします。

  登録はコチラから→ http://www.esh.co.jp/mailmaga_touroku.html

◆現行の「まぐまぐ」「メルマ」からの配信は移行が完了次第、停止させてい
ただく予定ですので、早急にお手続きをお願いいたします。

ご迷惑・お手数をお掛けしますが、ご理解とご協力のほどよろしくお願いいた
します。

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■「ESHエキスパート」1ヶ月間無料購読キャンペーンのお知らせ

本メルマガの完全版の有料マガジン「ESHエキスパート」を1ヶ月間(2回
分)無料でご購読いただけるキャンペーンを実施しています。

次のサイトよりお申込みください。

→ http://www.esh.co.jp/expert_free.html

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■環境不祥事の教訓

◆浄水場でホルムアルデヒド 行田 9年前も高濃度 (5/22)

利根川水系から取水する首都圏の浄水場の水道水から有害物質ホルムアルデヒ
ドが検出された問題で、国の基準値(一リットル中〇・〇八ミリグラム)を超
えて取水と給水が一時停止された行田浄水場(埼玉県行田市)で、二〇〇三年
十一月にも〇・一四七ミリグラムが検出されていたことが、分かった。

ホルムアルデヒドは、浄水場で河川の水に浄化処理用の塩素を加えた際、一部
の化学物質が反応して作られる。県によると、〇三年のときは、化学薬品を使
用している県内の工場で原因物質の一つ「ヘキサメチレンテトラミン」の流出
が確認された。

県は今回の高濃度検出が判明した後の十八日、この工場を含む二つの工場を立
ち入り検査したが、原因物質の流出はなかった。利根川水系の上流に当たる群
馬県でも調査しているが、原因や汚染源は特定できていない。

また県は、同浄水場の取水場所で二十日に採取した河川水に塩素を加えて調べ
た結果、ホルムアルデヒド濃度が一時、〇・七五ミリグラムまで上昇したと発
表した。その後はほぼゼロに近い値が続いているが、上がった理由は不明とい
う。

濃度上昇を受け、取水場所より上流の利根川本流と支流の計五カ所を調べたが、
いずれも〇・〇一ミリグラム未満だった。県は「調査時点では、原因物質が下
流に流れてしまったのでは」とみている。

埼玉県は二十一日、再発防止のため工場などから河川への排出基準を明確に定
めるなどの法規制を国に求める方針を決めた。県によると、工場排水などは水
質汚濁防止法で規制しているが、浄水場で消毒のために使う塩素を加えるとホ
ルムアルデヒドになる物質に関しては対象外だった。
(東京新聞)

◆解説

今後の排水規制にまで影響を与えそうな事件となりました。

一方で、ホルムアルデヒドの濃度が基準値を超えたとして取水を停止した5カ
所の浄水場は、いずれも従来型の浄化法て、同じ流域で取水しても基準を超え
なかった浄水場は新型の高度処理技術を導入しており、浄水法の高度化も課題
となります。

高度浄水処理は、凝集沈殿(薬剤を入れて異物を沈殿させる)、砂ろ過、塩素
滅菌に加え、オゾンによる有機物分解、活性炭処理も実施されます。

企業としては、企業の社会的責任として排水基準を順守するだけでなく、化学
物質の排出削減に努めることが期待されます。

ちなみに、日本において、廃棄物削減や廃棄物を全てリサイクルすること、最
終処分となる廃棄物を排出しないことを目指し、企業の宣伝文句として「ゼ
ロ・エミッション」という言葉を使用しますが、海外では通じない言葉です。

化学物質の大気放出や排水をゼロにする、本当の意味での「ゼロ・エミッショ
ン」を目指したいものです。

★先進的なグローバル企業における排水や大気放出測定管理のベストプラクテ
ィスを「ESHエキスパート」でご紹介しています!

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   採用されています。

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■労働災害の真相

◆<胆管がん>校正印刷会社の元従業員4人が死亡/大阪(5/19)

西日本のオフセット校正印刷会社の工場で、1年以上働いた経験のある元従業
員のうち、少なくとも5人が胆管がんを発症、4人が死亡していたことが、熊
谷信二・産業医科大准教授(労働環境学)らの調査で分かった。作業時に使わ
れた化学物質が原因と強く推測されるという。遺族らは労災認定を求め、厚生
労働省は調査に乗り出した。

熊谷准教授によると、同社では91~03年、「校正印刷部門」で1年以上働
いていた男性従業員が33人いた。発症当時の5人の年齢は25~45歳と若
く、入社から7~19年目だった。熊谷准教授が今回の死亡者数を解析したと
ころ、胆管とその周辺臓器で発生するがんによる日本人男性の平均死亡者数に
比べ約600倍になった。

校正印刷では、本印刷前に少数枚だけ印刷し色味や文字間違いなどを確認する
が、印刷機に付いたインキを頻繁に洗うので結果的に洗浄剤を多用する。洗浄
剤は、動物実験で肝臓にがんを発生させることが分かっている化学物質「1、
2ジクロロプロパン」「ジクロロメタン」などを含む有機溶剤。会社側は防毒
マスクを提供していなかったという。

91~03年当時、ジクロロメタンは厚労省規則で測定や発生源対策が求めら
れていたが、1、2ジクロロプロパンは規制されていなかった。

熊谷准教授は「これほど高率になると、偶然とは考えられず、業務に起因して
いる。校正印刷会社は他にもあると聞いており調査が必要だ」と話す。

元従業員らが労災認定を求めたことについて、会社側は「真摯(しんし)に対
応させていただいている。個人情報などもあり、お答えできない」としている。

◆解説

別の記事には「元従業員らの証言では洗浄作業の際、マスクを使用せず、化学
物質を吸い込みやすい環境にあった」(読売新聞)という記述もありました。

ジクロロメタンは、塩化メチレンとも呼ばれ、フロンやトリクロロエチレンの
規制に伴い大量に使用された溶剤です。

1,2-ジクロロプロパンは、平成21年に「国が実施したがん原性試験の結果がん
原性を示す証拠が認められた化学物質による労働者の健康障害防止対策の徹底
について」にて危険性が通知され、その後平成23年10月に「労働安全衛生法第
28条第3項の規定に基づき厚生労働大臣が定める化学物質による健康障害を防
止するための指針」が出ています。

http://www.jaish.gr.jp/anzen/hor/hombun/hor1-52/hor1-52-64-1-0.htm

現時点においては、原因は不明ですが、この疾病の教訓は、”法令は常に後追
い”であることです。

法令が後追いの事例としては、エチレングリコールモノメチルエーテル(メチ
ルセロソルブ)の管理濃度は本年4月1日からは、5ppm→0.1ppm と1/50に強化
されました。

http://www.jaish.gr.jp/anzen/hor/hombun/hor1-53/hor1-53-4-1-0.htm

しかし、この管理濃度の変更は平成21年には提案されており、米国ACGIHでは
いち早く改訂されています。

多様な化学物質が使用される今日、労働安全衛生法を守っていれば安全という
ことは決してありません。

1,2-ジクロロプロパンについての通達が昨年10月に出ていることからもわかる
とおり、MSDSのアップデートにも努め、局所排気装置の整備や呼吸器保護具の
着用を強化することが必要です。

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ご紹介しています!

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★環境・安全衛生のリスク察知感性と解決策の提示力を高める

◆本日発行「ESHエキスパート」の記事紹介

■今日の言霊

  愛こそが幸せの扉を開けてくれるマスターキー

■新着情報

・水質汚濁防止法施行令の一部を改正する政令の閣議決定について

・「建築物等の解体等の作業での労働者の石綿ばく露防止に関する技術上の指
 針」の公示

・5月31日は「世界禁煙デー」

・女性労働基準規則の一部を改正する省令の施行について

・暑い日は作業計画の見直しを!~昨年の傾向や今夏の節電計画に基づいた平
 成24年の職場での取り組み~

■環境不祥事の教訓

 より詳細な解説と参考事例紹介

■労働災害の真相

 より詳細な解説とベストプラクティス紹介

■環境事故・ニュースレポート

 全国の事故・事件情報 8件

■不法投棄関連情報

 全国の事故・事件情報 3件

■労働災害レポート

 全国の労働災害・書類送検情報 22件

★不祥事・災害事例の出典:明記のないものは毎日新聞

【ESHエキスパート】 → http://www.esh.co.jp/expert.html

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