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NO.283

JX水島製油所で火災/けがなし/岡山

■■ ESHの解決策
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                          2011.7.20 No.283

企業の環境&安全衛生、ISO14001、OHSAS18001の担当者、管理責任者を
支援するサポーターメールマガジン

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◆ご挨拶

なでしこジャパンがワールドカップドイツ大会で優勝し、見事世界一の快挙を
成し遂げました。

決勝戦は祝日ということもあり、早起きしてテレビの前から声援を送った方も
多いのではないでしょうか。(私もその1人ですが)

相手はランキング1位のアメリカでしたが、最後の最後まで勝負をあきらめず、
驚異の粘り強さを見せてくれたなでしこジャパンの姿は全ての日本国民、特に
今なお復興に向けて戦い続ける被災地の方々に勇気を与えてくれたことと思い
ます。

そんななでしこジャパンを率いる佐々木監督ですが、ハーフタイムやPK前の
円陣でのにこやかな笑顔がとても印象的でした。

佐々木監督の著書「なでしこ力」では女子チームを上手に率いる方法が紹介さ
れています。

1)「上から目線」ではなく「横から目線」で
2)男女の違いを知る
3)鼻毛に注意

3)の鼻毛については奥様からのアドバイスだそうで、仕事ができても身だし
なみに気をつけていないと上司に対する信頼と尊敬の気持ちが薄れるのだとか。

女性が部下にいらっしゃる方は参考になさってはいかがでしょうか。(門)

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本メルマガの完全版の有料マガジン「ESHエキスパート」発行3周年を記念し、
7月末日まで期間を延長して初年度年会費30%OFFにてご提供いたします。

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詳細は次のサイトをご覧ください。

→ http://www.esh.co.jp/expert.html

なお、申込みページの「質問・ご確認事項など」欄に、必ず ”メルマガ読
者”とご記入ください。

【会員さまの声】

●大手外資系ISO審査機関の認証事業本部長T様より

弊社では「ESHエキスパート」を弊社審査員の力量向上のための教材としてEMS
/OHSMS審査員に配信し利用させていただいております。

「ESHエキスパート」では、毎月国内で発生している環境や労働安全衛生上の
事故事例をリアルタイムで紹介し、それらをマネジメントシステムの要素と関
連付けて洞察したコメントが掲載されております。

海外のリスクマネジメントにおいては、「Learn from lessons/過ちから学
ぶ」というコンセプトがあります。現実にどのような事業体でどのような事故
や災害が起き、何が原因であったのか・・・それだけにとどまらず、マネジメ
ントシステムを通じてどのような管理がされていればそれらが防げたのか・
・・を学ぶことにより、実際の審査の現場で審査員が潜在的なリスクを検知し、
それらに対して必要な管理策を瞬時にイメージできるようになり、審査員にと
って極めて有益な教材となります。

「ESHエキスパート」は、「Learn from lessons」という観点から、企業の内
部監査員のレベルアップにも十分利用できると考えます。

私は、個人的に「今日の言霊」をとても楽しみにしており、毎回、ほのぼのと
しながらも奥の深い言霊に多くの気づきをいただいています。

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■環境不祥事の教訓

◆JX水島製油所で火災/けがなし/岡山(7/19)

18日午後5時ごろ、倉敷市水島海岸通4丁目のJX日鉱日石エネルギー水島
製油所A工場から出火、午後9時現在、火勢は収まったが、延焼中という。現
場は黒煙が強風にあおられ一時騒然としたが、けが人はなかった。

同社によると、原油からガソリンや灯油、ナフサなどの石油製品を製造する過
程で、残油を比重の重い油と軽い油に分離する「減圧蒸留装置」の加熱炉付近
から出火した。現場の社員が火災に気付いて119番通報し、稼働中の装置を
直ちに停止したという。A工場には同装置が2基あり、うち1基から出火した。

この火災は約6時間後の同日午後10時50分ごろ、配管や相当量の油を燃やし鎮
火した。

水島署や倉敷市消防局などは19日午前10時半から約20人体制で実況見分を実施。
火元とみられる加熱炉(高さ59メートル)の配管部分を中心に詳しい出火原因
や被害状況などを調べている。

火災は18日午後4時55分ごろ、軽質油を取り出す第3減圧蒸留装置があるプラ
ントから出火。一時、火柱や黒煙が立ち上り、高所放水車や消防車9台が消火
に当たった。
(asahi.com+山陽新聞)

◆解説

この事故に対し、同社は当日中に同社のHPに「本日発生した水島製油所内の
火災について」と題して次のとおり謝罪文を掲載しています。

7月18日(月)午後5時00頃、JX日鉱日石エネルギー㈱水島製油所(A
工場:倉敷市水島海岸通4-2)内の減圧蒸留装置の加熱炉付近において下記
の通り火災が発生しました。
ただちに公設消防等関係先に通報するとともに、当該装置を緊急停止し、消火
活動を行ったところ、午後10時52分に鎮火の確認がなされました。
地域の皆様をはじめ、お客様、関係機関の皆様方にご心配、ご迷惑をお掛けい
たしましたことを心からお詫び申し上げます。

また、火災の原因については現在究明中であること、早急に原因究明を行うと
ともに再発防止に取り組み信頼回復に努めることも記しています。

情報が錯綜する混乱した情勢のもとでは、ただでさえ誤解や無知にもとづく誤
った風評が発生しやすいものです。

これは東日本大震災の際にも顕著であり、インターネットやソーシャルメディ
アの発達によって、風評の拡散の規模やスピード、可視化の度合いが増してい
ることを私たちは実感している筈です。

総務省は4月6日、ネット上の流言飛語について、「東日本大震災に係るインタ
ーネット上の流言飛語への適切な対応に関する電気通信事業者関係団体に対す
る要請」と題して適切に対応を要請したほどです。

http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban08_01000023.html

「流言飛語」を避けるためにも速やかな事実の公表は重要です。

レピュテーション(風評)リスクに対するリスクコミュニケーションの重要性
を認識し、事前の準備を怠らないことを期待します。

★リスクコミュニケーションの参考資料を「ESHエキスパート」でご紹介して
います!

【ESHエキスパート】 → http://www.esh.co.jp/expert.html

  ☆【ESHエキスパート】は大手ISO審査機関に審査員教育用資料として
   採用されています。

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■労働災害の真相

◆福島第1原発:作業員が熱中症 3人診断、3人疑い 福島(7/9)

東京電力は9日、福島第1原発の復旧作業に従事していた作業員3人が同日、
熱中症と診断され、さらに3人に熱中症の疑いがあると発表した。全員、症状
は回復しているという。復旧作業に伴う熱中症発生は疑いも含め28例となっ
た。

東電によると、熱中症と診断されたのは、原発構内で作業中だった50代と3
0代の男性作業員と、構外の拠点施設「Jヴィレッジ」駐車場で交通整理をし
ていた20代の男性作業員。熱中症の疑いは、原発構内で作業をしていた40
代、50代、60代の男性作業員。

東電は熱中症対策として、防護服の下に保冷剤を入れた「クールベスト」を着
用するよう作業員に呼びかけている。しかし着用していたのは、熱中症と診断
された50代の作業員1人だけだった。

松本純一原子力・立地本部長代理は「今後は着用を徹底したい」と話した。

◆解説

福島第1原発では、7/3にも作業員がトラックを運転中、熱中症で意識がもう
ろうとして側溝に脱輪した事故が起きています。

復旧作業に伴う熱中症発生は疑いも含め28例となったとのことです。

これらに対し、6/10厚生労働省は、熱中症の予防対策の強化について指導し、
「東電福島第一原発における熱中症予防対策の強化を指導」として報道発表も
しています。

それによれば、その内容は次のとおりです。

【指導内容のポイント】

・冷房付きの休憩施設を早急に増設すること。

・熱中症による死亡災害が多く発生する7月、8月の14時から17時の炎天
下における作業について、事故収束に向けた工程に配慮しつつ原則として作
業を行わないこと。

・作業管理者が、水分及び塩分の摂取について注意喚起するとともに
 1.労働者の自覚症状の有無にかかわらない水分及び塩分の摂取
 2.作業開始前の労働者の睡眠の状況、朝食の摂取、発熱や下痢等の体調
  について、チェック表を用いること等により個人ごとに確認すること。

・作業管理者教育に加え、労働者自身に対しても、被ばく防止のための教育と
ともに、熱中症の症状、予防方法、緊急時の措置等について教育を行うこと。

・熱中症の発生に備え、医師への連絡、医務室等への搬送、応急処置等の手順
について、救急処置が迅速に行われるよう全ての関係者に周知すること。

・協力会社に対する指導や支援を行うこと。

これらは、福島第1原発に限ったことではなく、すべての事業者が注意すべき
ことであり、熱中症に対するケアが期待されます。

★正しい熱中症予防と応急処置について「ESHエキスパート」で詳述していま
す!

【ESHエキスパート】 → http://www.esh.co.jp/expert.html

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★環境・安全衛生のリスク察知感性と解決策の提示力を高める

◆本日発行「ESHエキスパート」の記事紹介

■今日の言霊

 山より大きな猪はいない

■新着情報

・土壌汚染対策法施行規則の一部を改正する省令等の公布

・「土壌汚染対策法の自主申請活用の手引き」の公表

・「化学物質ファクトシート2011年版」の公表

・「荷主の皆様へ」リーフレット公表

■環境不祥事の教訓

 より詳細な解説と参考事例紹介

■労働災害の真相

 より詳細な解説とベストプラクティス紹介

■環境事故・ニュースレポート

 全国の事故・事件情報 3件

■不法投棄関連情報

 全国の事故・事件情報 1件

■労働災害レポート

 全国の労働災害・書類送検情報 20件

★不祥事・災害事例の出典:明記のないものは毎日新聞

【ESHエキスパート】 → http://www.esh.co.jp/expert.html

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【発行元】
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発行責任者 黒崎

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